受診を迷っているあなたへ
自分の判断で対処していませんか?

あゆみさんは今まで、市販の湿布やサプリメントでひざの痛みに対処をしていました。ひざの痛みが治まるときもありましたが、また痛くなったそうです。

あゆみさんがこれまでに行った対処法

市販の湿布を貼る

温めるのがいいのか、冷やすのがいいのか迷いましたが、冷感湿布を買ってきて貼ってみました。臭いが少し気になるため、痛みがひどいときだけ使っていました。

サプリメントを飲む

「ひざの痛みによい」というサプリメントを飲んでいました。効いたような気がしていましたが、いつの間にか飲まなくなっていました。

どれもそのときは痛みが和らぎ、治ったような気がしましたが、結局はまた痛くなってしまいました ・ ・ ・。 どうしてでしょう?

友だちから聞いた対処法

痛み止めを飲む

サポーターをつける

どの対処が正しいのか、自分では判断が難しいわ。

龍先生からのコメント
自己対処では知らないうちに症状を悪化させてしまう可能性も。自分で判断せず、早く受診することが大切です。

市販の湿布を貼る、サプリメントを飲むといった方法で対処している人も多いのではないでしょうか。しかしこのような自己対処で一時的に症状がよくなったと感じても注意が必要です。
変形性ひざ関節症の場合、初めのうちは痛みが出たり治まったりを繰り返すことがあります。痛みが治まっても、それが自己対処によるものか、痛みが自然に治まったのかはわかりません。
変形性ひざ関節症は進行性の慢性疾患ですので、徐々に症状が進行します。誤った自己対処をしているうちに、病状が悪化してしまうこともあります。さらに、ひざの痛みの原因には、関節リウマチや半月板損傷などの他の病気やけがも考えられます。
症状に応じた適切な治療を行うためには、まず自分のひざの状態をきちんと知ること(早期診断)が重要です。早期に受診し治療を始めれば、病気の進行を遅らせることも期待できます。